§ グアテマラのコーヒー豆
スペシャルティコーヒーの代表格を支える
標高でランク分け
グアテマラ産のコーヒーは、標高が高いほど風味が豊かで高品質です。そのため、グアテマラのコーヒー豆は生産地の標高により7段階のランクで分けられています。
▼標高1,300m以上:SHB(ストリクトリーハードビーン)
▼1,200m~1,300m:HB(ハードビーン)
▼1,050~1,200m:SH(セミハードビーン)
▼900~1,050m:EPW(エクストラプライムウォッシュド)
▼750~900m:PW(プライムウォッシュド)
▼600~750m:EGW(エクストラグッドウォッシュド)
▼600m以下:GW(グッドウォッシュド)
上品な味わいで人気
複雑な味わいを持つ上品さがグアテマラコーヒーの特徴と言えるでしょう。フルーティーさを感じられるやや強い酸味と力強く深いコク、そして花のようなスイートな香りの後味による余韻が続きます。ブレンドのベースとして使われるなど、高い人気を誇るコーヒーの一つです。
“サードウェーブカルチャー”を追い風に
高品質なコーヒー豆を生む8つのエリア
コーヒー豆の生産が盛んなグアテマラの中で、特に8つの地域は高品質な豆の生産地域とされています。
【グアテマラコーヒーの優良生産地】
アカテナンゴ、アティトラン、アンティグア、ウェウェテナンゴ、コバン、サンマルコス、フライハーネス、ニューオリエンテ
上記の中でも、3つの火山に囲まれているアンティグアは豊かな火山性土壌を持ち、コーヒーノキの栽培に適した“日照時間の長さ”“温度の低さ”“昼夜の寒暖差がある”という三拍子が揃い、グアテマラコーヒーの代名詞的なコーヒーを産出しています。
スペシャルティグレードのコーヒー豆生産で存在感
1990年代後半にアメリカから広がった“サードウェーブコーヒー”のムーブメント。「コーヒー豆の産地にこだわり」「コーヒー農家と直接取引し」「コーヒー豆の風味を最大限に活かす淹れ方を追求する」といった各工程にこだわったスペシャルティコーヒーが注目を集めるようになりました。
グアテマラは、世界トップクラスのコーヒー品評会とされる“カップ・オブ・エクセレンス”に2001年から参画。サードウェーブのカルチャーで大きな存在感を放ち、コーヒーにこだわる多くのカフェでグアテマラ産スペシャルティグレードのコーヒー豆を取り扱っています。
品種本来の味を重視 | グアテマラのコーヒー豆は、ほとんどがアラビカ種です。単一種の苗木から収穫されたコーヒー豆だけを使用する“シングルオリジン”が主流で、品種本来の味を楽しめます。 |
日陰栽培が主流 | グアテマラのコーヒー農園のほぼすべては、シェードツリーを用いた日陰栽培方式を採用。生育スピードをコントロールしながら育てます。収穫は、比較的暖かな低地で9月頃から、高地で1月頃からスタートするなど差があります。 |
精製方法はウォッシュドが中心 |
グアテマラコーヒーの精製方法は、ウォッシュド(水洗)が主流です。豆を加工する際にコーヒーチェリーの果実部分を洗い流すため、発酵時の独特な風味が抑えられます。シャープな酸味が味わいやすく、グアテマラコーヒーの特徴となっています。 |