§ グアテマラについて
世界有数のコーヒー豆生産国の一つ
国土の約70%が山岳地帯
中米北部に位置するグアテマラ。中米ではメキシコに次ぐ1,711万人(2021年推定)の住民が暮らしています。面積は、北海道と四国を合わせた広さよりも若干大きい10万8,889㎡です。
国土の北部はジャングルやサバンナが広がる一方、南部は国土の約70%を占める山岳地帯です。この南部では上質なコーヒー豆が生産されています。
高品質のコーヒー豆を生産
グアテマラのコーヒー豆の生産量は世界10位(22億6,700万トン)です。世界的なシェアは約2.3%ながら、高い品質を誇るグアテマラコーヒーはスペシャルティコーヒーの市場をリード。
主な輸出先はアメリカ、カナダ、そして日本。日本国内ではグアテマラコーヒーを楽しめる機会が増えています。
※グローバルノート「世界のコーヒー豆 生産量 国別ランキング・推移」より
https://www.globalnote.jp/post-1014.html
グアテマラとコーヒーの歴史
コーヒーの栽培に適した環境
コーヒーは、グアテマラの主要な輸出産品です。この地でコーヒー栽培がはじまったのは、修道士によりコーヒーノキが持ち込まれた1750年代のこと。グアテマラは北緯14度~18度に位置する亜熱帯気候で、寒暖差が大きく雨量が豊富。こうした気候に加え火山灰の土壌であることからコーヒーノキの栽培に適しています。
1850年代からコーヒー栽培が盛んに
グアテマラでコーヒーの生産が広がったのは1850年代。当時、同国では主力輸出産品だった天然染料が化学染料の台頭により輸出量が減少していました。そこで、隣国のコスタリカがコーヒー豆の生産に成功していたことを参考にコーヒーノキの栽培が広がり、現在に至ります。
マヤ系住民がルーツ |
人口1,711万人のうち、マヤ系先住民が41.7%・先住民と欧州系住民の混血であるメスチソが56%・そのほかガリフナ族やシンカ族などが2.3%といった構成となっています。 |
スペインから独立 |
グアテマラは1523年にスペインにより征服され、1573年にはスペイン王領の総督領に。独立は征服から約300年後となる1821年でした。 こうした背景もあり、公用語はスペイン語。そのほか、先住民のマヤ系言語などが話されています。 |
労働人口の半分が農業に | グアテマラの経済は衣類などの繊維産業と農業によって支えられています。うち労働人口の半分が農業に従事。砂糖・バナナ・コーヒー豆などの農作物は輸出産品の2/3を占めています。 |